
DEAD STOCK NEON STUDIO 2024 EXHIBITION “Light my Fire” at LIEONSHARE 8/31-9/8
東京のポップカルチャーをパンクな視点から発信するTOKYO POPPUNKのアーティストサポート活動として、東京は練馬を拠点に活動するネオンサインアーティスト「YONE」氏の展示を開催しました。期間は8月31日から9月8日の9日間、会場は東京都福生市のセレクトショップLIEONSHARE(ライオンシェア)の展示スペースで行いました。
今回の展示テーマは「Light my Fire」。アメリカのロックバンドThe Doorsの名曲からとったその名の通り、YONE氏の手によって曲げられたネオンサインは、LEDのそれとは違う、どこか温かみのある、丁寧な手仕事だからこそ醸し出せる唯一無二の存在感を放っていました。展示テーマと同じくして、今回の作品は60~70年代の安宿「モーテル」の看板からインスパイアされたデザイン。ひとつでも十分な迫力ですが、それらが一堂に会すると、そこはもう往年のアメリカ映画のワンシーンとなっていました。また、9月7日に行われたレセプションパーティではネオンサインをバックにDJ陣がプレイ。ネオンサインというアートと、音楽とが混ざり合う、特別な展示となりました。
本記事では展示作品の一部とレセプションパーティの様子をレポート。尚、全ての写真は関東を拠点に活動するフォトグラファー「黒澤正哉」が撮影したものです。


ロサンゼルス郊外に実在するPINK MOTELの看板を再現した作品。映画「HONEY BOY」のセットとしても有名なこのモーテルは、その独特な色使いの外観から観光スポットとしても有名だそう。ちなみにこのサインの一部、MOTELの「O」は上下でネオン管が分けられていますが、こうした表現の仕方はネオンサインを作る工程の一つの「曲げ」の技術によってできるものだとYONE氏は語っていました。

展示会場で一際注目を浴びていたのは、アメリカの写真家リック・マックロスキーの作品集「VAN NUYS BVLD 1972」から影響を受けたこのネオンサイン。クルージング・ライフと言われる、若者たちが黄昏時に街を自慢の愛車で流すという当時のカー・カルチャーの様子を収めたこの作品集を、YONE氏が独自の解釈でネオンサインへと落とし込み、アートへと昇華。アメリカの小説では度々スペルミスがみられるそうですが、そんなチャーミングさをも取り入れている、遊びの効いた作品とのこと。

展示最終日の前日にあたる9月7日には同会場でレセプションパーティを開催。参加DJは、DJ Sammo Hung Kam-bo、DJ Ro & Darling Nikki、DJ CheeZ、DJ macという豪華ラインアップ。ネオンサインをバックに良質な音楽を愉しめる特別な空間となりました。

展示会場のLIEONSHAREにはコーヒーとお酒を提供する「PLAYLIST(Coffee Bar)」が併設。展示期間中はここでドリンクを購入し、ネオンサインを見て愉しむお客様も。

DEAD STOCK NEON STUDIOの屋号のとおり、かつて街を輝かせていたネオンサインを現代に蘇らせるYONE氏。彼の活動は今後も勢いを増していくことでしょう。そして彼の作品は、私たちが日々の生活のなかで失ってしまった「何か」をもう一度照らしてくれるはずです。
Artist
YONE : Instagram @yoneon_1228
Photo
黒澤正哉 : Instagram @maaaa_photo
Place
LIEONSHARE :
〒197-0014 東京都福生市二宮2476-6
Instagram @lieonshare
TOKYO POPPUNK Playlist :
今回の選曲は展示会場のライオンシェアのスタッフでもあるアーティスト、Gacchi氏と前嶋貫太郎氏をメインにセレクト。